禅機(読み)ゼンキ

デジタル大辞泉 「禅機」の意味・読み・例文・類語

ぜん‐き【禅機】

禅における無我境地から出る働き。禅僧修行者などに対するときの、独特の鋭い言葉または動作

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「禅機」の意味・読み・例文・類語

ぜん‐き【禅機】

  1. 〘 名詞 〙 禅において、無我の境地から宗旨を体得しえたものの心の働き。禅味
    1. [初出の実例]「此諸子者外現官僚、内投禅機」(出典:済北集(1346頃か)一四・宗門十勝論)
    2. 「呑気なる迷亭君と禅機ある独仙君とは」(出典:吾輩は猫である(1905‐06)〈夏目漱石〉一一)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「禅機」の読み・字形・画数・意味

【禅機】ぜんき

悟脱の機。

字通「禅」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

ベートーベンの「第九」

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android