20世紀日本人名事典 「福山黙堂」の解説
福山 黙堂
フクヤマ モクドウ
江戸時代末期〜大正期の僧侶 永平寺65世貫首;曹洞宗大学林総監;妙厳寺(曹洞宗)29世住職。
- 生年
- 天保12年5月11日(1841年)
- 没年
- 大正5(1916)年3月30日
- 出生地
- 三河国御油(愛知県)
- 別名
- 号=寿硯
- 経歴
- 6歳で三河(愛知県)豊川・妙厳寺住職の禅海霊竜に師事し、明治8年35歳で住持を継ぎ29世となる。この間、明治元年豊川・真興寺の住職を務めた。10年本山に出仕、14年権少教正、22年曹洞宗大学林教授、同年更に総監を務め、23年永平寺東京出張所の監院に転じ執事となった。以来、貫首の滝谷琢宗・森田悟由を補佐し、特に悟由と共に総持寺との融和提携、諸堂の改修、植林などに尽力し、永平寺百年の計を立てた。29年妙厳寺を弟子の白麟に譲り、36年永平寺西堂、大正4年永平寺65世貫首となる。5年熊本県天草の金慶寺で教化中に倒れ没した。著書に「舎利礼文些便」「永平黙堂禅師語録」「日本曹洞宗名称考」「曹洞教会修証義典彙或問」がある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報