妙厳寺(読み)ミョウゴンジ

デジタル大辞泉 「妙厳寺」の意味・読み・例文・類語

みょうごん‐じ〔メウゴン‐〕【妙厳寺】

愛知県豊川市にある豊川稲荷正称

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精選版 日本国語大辞典 「妙厳寺」の意味・読み・例文・類語

みょうごん‐じメウゴン‥【妙厳寺】

  1. 愛知県豊川市豊川西町にある曹洞宗の寺。山号は円福山。嘉吉元年(一四四一東海義易開創鎮守として安置されている荼(吒)枳尼(だきに)天が稲荷(いなり)本地仏であるところから江戸時代以来稲荷信仰で栄える。豊川稲荷。平八郎稲荷

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日本歴史地名大系 「妙厳寺」の解説

妙厳寺
みようごんじ

[現在地名]珠洲市宝立町鵜飼

丈六山と号し、真宗大谷派。本尊阿弥陀如来。永享三年(一四三一)正徹の草創と伝える。当寺四世とされる玄宗は、永正一五年(一五一八)三月二五日に加賀松岡しようこう寺蓮慶より法名を授けられ(「松岡寺蓮慶法名下付状」妙厳寺文書、以下断りのない限り同文書)、本願寺実如より阿弥陀如来絵像を与えられている(年月日不詳阿弥陀如来絵像裏書)。次いで定欽(天文一〇年八月二九日本願寺証如法名下付状)・唯恩(永禄一一年七月二〇日本願寺顕如法名下付状)と相次いで本願寺宗主より法名を下付されている。


妙厳寺
みようごんじ

[現在地名]豊川市豊川西町

曹洞宗、円福山と号す。本尊千手観世音菩薩。鎮守の咤枳尼真天の信仰が厚く、通称豊川稲荷の名で知られる。嘉吉元年(一四四一)九月東海義易の開基。「豊川村誌」に「境内に平八と称する狐及び数百の狐あるを以て、世に豊川稲荷と云ふ」とある。文化五年(一八〇八)五月一三日、伊能忠敬は全国測量の途次稲荷に立寄り、その「測量日記」中に、「国々より参詣群集のよし、古宿村入口より三四町斗なれば立寄て一見しぬ。


妙厳寺
みようごんじ

[現在地名]三和町仁連

日光東街道の西に所在。鷲宮山延命院と号し天台宗。本尊阿弥陀如来。寺伝によると尊秀が治安二年(一〇二二)に創立し、第一世住職となった。文治五年(一一八九)源頼朝が奥羽平定の帰途、仁連の鷲にれのわし山に陣をとったおりに接待役を勤め、頼朝よりこの山林一三町歩余を給された。慶安元年(一六四八)一〇石の朱印地を受け、天保二年(一八三一)火災により本堂・庫裏を全焼、旧記なども焼失。

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百科事典マイペディア 「妙厳寺」の意味・わかりやすい解説

妙厳寺【みょうごんじ】

愛知県豊川市にある曹洞宗の寺。本尊千手観音。1541年今川義元の開創,東海義易が開基という。鎮守としてまつった【だ】枳尼(だきに)天が稲荷(いなり)の本地仏であったので,豊川稲荷として繁栄大岡越前守によって,江戸赤坂へも勧請された。
→関連項目豊川[市]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「妙厳寺」の意味・わかりやすい解説

妙厳寺
みょうごんじ

愛知県豊川市にある曹洞宗の寺。山号は円福山。嘉吉1 (1441) 年東海義易開山。のちに今川義元が堂舎を造営。本尊は千手観音で,鎮守堂にだ枳尼天 (だきにてん) を祀る。両尊とも,寒厳義尹が宋からもたらしたものと伝えられる。だ枳尼天は,豊川稲荷の通称で知られ,江戸時代末期からこの信仰が流行し,大いに栄えて現在にいたる。

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事典・日本の観光資源 「妙厳寺」の解説

妙厳寺

(愛知県豊川市)
曹洞宗三大祈祷所」指定の観光名所。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「妙厳寺」の意味・わかりやすい解説

妙厳寺
みょうごんじ

豊川稲荷

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世界大百科事典(旧版)内の妙厳寺の言及

【豊川稲荷】より

…愛知県豊川市にある曹洞宗の円福山妙厳(みようごん)寺のことで,当寺にまつる鎮守稲荷社が信仰を集めて繁栄したことにより,豊川稲荷と呼ばれる。現在の豊川市はその門前町である。…

※「妙厳寺」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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