日本歴史地名大系 「福岡県地理全誌」の解説
福岡県地理全誌(地理全誌)
ふくおかけんちりぜんし
一四八冊 臼井浅夫編
成立 明治一三年
原本 東京大学史料編纂所
解説 明治五年の陸軍省の全国地理図誌編輯に関する府県への指令を受けて、福岡県が臼井浅夫に委嘱し、明治五年から同一三年にかけて編集された福岡県(旧筑前国一五郡)の地誌。「筑前国続風土記」「筑前国続風土記附録」「筑前国続風土記拾遺」など江戸時代に編纂された地誌を参考にし、筑前一五郡の一六三町・八四〇村・五浦について戸口・田圃・租税・山林・橋梁・池塘・牛馬・車輪・鉱山・船舶・区管・学校・駅逓・郵便・電線・山岳・原野・渓澗・島嶼・暗礁・港湾・河渠・神社・仏寺・古蹟・墳墓・人物・物産などを詳細に記す。活字本(影印復刻本)には北九州市立八幡図書館所蔵の巻首提要一冊、国立公文書館所蔵の附図一六帖も収められている。
活字本 「福岡県史」近代史料編・福岡県地理全誌一―六
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報