福島大神宮(読み)ふくしまだいじんぐう

日本歴史地名大系 「福島大神宮」の解説

福島大神宮
ふくしまだいじんぐう

[現在地名]松前郡福島町字福島

津軽海峡に臨む海岸近くに鎮座する。祭神は天照皇大御神・豊受大神。旧郷社。当初は神明社と称し、神体は神鏡。「福山秘府」によると慶安二年(一六四九)神明社として造立とされる。社伝によれば初めカムイナイという小沢にあったという。慶安二年にこれまで折掛であった社を新築し、松前神明社から小神鏡を奉遷した。文化四年(一八〇七)社殿本殿および所蔵文書類を焼失(常磐井家文書)。同年中に再建が行われ、このとき神楽に用いる獅子頭も再彫された。御番ごばん坂の杣子四人が橡の用材献上、獅子を毎年迎える白符しらふ村・宮歌みやのうた村・吉岡よしおか村・礼髭れいひげ村からも寄進があり、九月には村内御幸と各村での開眼神楽を行っている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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