福島橋(読み)ふくしまばし

日本歴史地名大系 「福島橋」の解説

福島橋
ふくしまばし

福島町(現福島一丁目)と徳島本丁(現徳島本町三丁目)との間の福島川に架けられた木橋

架橋の時期は不詳であるが、寛永八―一三年(一六三一―三六)の忠英様御代御山下画図には描かれており、当時すでに架橋されていた。橋の長さは二四間、幅は三間であった(元禄四年御山下絵図)。福島川は流れが速かったため架橋にあたり川の中央に石塁を築き橋脚台を設けていた。この橋脚台の遺構は現存しているが、架設が困難であったため通りがかった山伏を人柱にしてようやく完成したという伝説をもつ。福島橋は寺島てらしま橋や助任すけとう橋とともに城のある徳島に直結する橋であったため重視され、徳島側にある橋の西詰には門台と番所が設置されていた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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