福野遺跡
ふくのいせき
[現在地名]一宮町福野
揖保川上流右岸に位置し、東面する山麓裾部の標高二八〇メートル程度の河岸段丘上に立地する。遺物の出土は縄文時代前期初頭から中世に及んでいる。集落の開始は縄文中期末から後期初頭頃で、その後も断続的に集落が営まれ、主要な時期は縄文中期末から後期初頭頃、古墳時代、一二世紀から一三世紀初頭頃の三時期である。遺跡の広がりはおよそ東西一一〇メートル・南北二三〇メートル程度と想定される。
昭和五五年(一九八〇)に発見され、約一二〇〇平方メートルが発掘された。縄文時代から古墳時代の遺構は中世に削平されて保存状況はよくない。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
Sponserd by 