秉払(読み)ヒンホツ

デジタル大辞泉 「秉払」の意味・読み・例文・類語

ひん‐ほつ【×払】

払子ほっすを手にとる意。「ひんぽつ」とも》禅宗で、住持払子をとり、法座に上って説法すること。また、住持に代わってその資格のある首座しゅそが説法すること。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「秉払」の意味・読み・例文・類語

ひん‐ほつ【秉払】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「ひん」「ほつ」はそれぞれ「秉」「払」の唐宋音。「ひんぽつ」とも ) 仏語禅寺で、住持が修行者のために、法を説くこと。法を説くとき、払子(ほっす)をとって説法の座に着くところからいう。また、住持にかわって、修行者の中から選ばれた首座(しゅそ)が法を説くことにもいう。前堂首座・後堂首座・東蔵王・西蔵王・書記を秉払の五頭首といって秉払の資格があるとする。
    1. [初出の実例]「即ち小参の次いでに、秉払を請ふ。初めて首座に任ず」(出典:正法眼蔵随聞記(1235‐38)五)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android