移動金融車(読み)いどうきんゆうしゃ

知恵蔵mini 「移動金融車」の解説

移動金融車

ATM窓口などの銀行機能を搭載した移動店舗車。2011年に自動車リース大手のオリックス自動車が販売を開始した。3トントラックの荷台を改造したもので、待合ソファやエアコン、専用端末など銀行の基本的な設備を備え、預金の預け入れ・引き出し、ローンの相談・申し込み、その他公共料金の支払いなど、有人での窓口業務が行える。また、発電機蓄電池を備えており、災害時には非常用電源としても利用できる。東日本大震災の発生後、被災地での利用を想定して開発されたが、19年末時点で100以上の金融機関が約130台を導入し、主に金融機関のない山間部過疎地域などで活用している。

(2020-2-27)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

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