移鞍(読み)うつしぐら

精選版 日本国語大辞典 「移鞍」の意味・読み・例文・類語

うつし‐ぐら【移鞍】

  1. 〘 名詞 〙 武官、蔵人所の衆などの廷臣公務に使用する鞍。官馬につけるのを普通とするが、摂関家などで随身(ずいじん)や家人用として、その形状にならって作り、私馬(わたくしのうま)につけることもある。平文の鞍橋(くらぼね)、半舌の鐙(あぶみ)、斧形の大滑(おおなめ)特色とする。うつしのくら。うつし。
    1. 移し鞍〈年中行事絵巻〉
      移し鞍〈年中行事絵巻〉
    2. [初出の実例]「将軍家御参大仏殿〈略〉止鞍一口手掻会十列之移鞍、同寄進之」(出典吾妻鏡‐建久六年(1195)三月一三日)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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