稚児輪(読み)チゴワ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「稚児輪」の意味・わかりやすい解説

稚児輪
ちごわ

日本髪の一種で、多く少女の結う髪形。頭上左右に、二つの輪の形をした髷(まげ)のあるのが特色。元来は男児の髪形であったが、江戸時代末期から、少女も結うようになり、明治に入って上流家庭にも伝わり、8、9歳の髪形として結われた。また神社寺院祭礼や、法楽の際の稚児行列のとき、少女たちはこの髪形にしたが、いまもその名残(なごり)をとどめている。

[遠藤 武]


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

4月1日の午前中に、罪のないうそをついて人をかついでも許されるという風習。また、4月1日のこと。あるいは、かつがれた人のこと。四月ばか。万愚節。《季 春》[補説]西洋もしくはインドに始まる風習で、日本...

エープリルフールの用語解説を読む