日本歴史地名大系 「稚桜神社」の解説 稚桜神社わかざくらじんじや 奈良県:桜井市安倍・多武峯地区池ノ内村稚桜神社[現在地名]桜井市大字池之内池之内(いけのうち)集落東方の小丘上に鎮座。旧村社。履中天皇の磐余稚桜(いわれのわかざくら)宮跡と伝え、付近に東口(ひがしぐち)・古池(ふるいけ)・滝(たき)ヶ様(さま)などの小字があって、磐余の市磯(いちし)池の存在をうかがわせ、古樋の埋没地もある(続桜井町史)。「延喜式」神名帳城上(しきじよう)郡の「若桜神社」とする説もあるが、桜井市谷(たに)の若桜(わかざくら)神社も式内社と称する。池之内が延喜年間(九〇一―九二三)に城上郡に属していたかには問題がある。祭神は気息長足姫(おきながたらしひめ)命(旧末社高麗神社祭神)・出雲色男(いずもしこお)命・去来穂別(いざほわけ)命。宝暦九年(一七五九)の藤堂藩領桜井組神社改帳(桜井町史)では「天満宮」とされている。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by