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稚贄屯倉(読み)わかにえのみやけ

日本歴史地名大系 「稚贄屯倉」の解説

稚贄屯倉
わかにえのみやけ

古代の駿河国に設置されたとされる屯倉。「日本書紀」安閑二年五月九日条によると、全国に二六の屯倉が設置されており、そのなかに「駿河国の稚贄屯倉」がみえる。一方、天平七年(七三五)一〇月の平城宮跡出土木簡(「平城宮木簡概報」二二―二三頁)に「駿河国柏原郷小林里戸主若舎人部伊加麻呂」とみえる。柏原かしわはら郷は現富士市付近に比定される郷であるが、一説に稚贄の「稚」は、壬生部から中央に出仕したと考えられる柏原郷の若舎人部の「若」に通じ、天皇の贄(大贄)に対しての皇子の贄(ワカ贄)が屯倉の名の由来となったという。そしてこの生贄を献上する屯倉が壬生部(皇子養育のための物資・労役を負担する部)に編入された際に稚贄屯倉とよばれるようになり、かつては生贄いけにえ屯倉と称されていた可能性があるとされている(以上「静岡県史」)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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