大贄(読み)オオニエ

デジタル大辞泉 「大贄」の意味・読み・例文・類語

おお‐にえ〔おほにへ〕【大×贄】

《りっぱな贄の意》朝廷や神に献上するその土地産物
鮮魚あざらけきいをの―をもちて菟道宮うぢのみやたてまつる」〈前田本仁徳紀〉

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精選版 日本国語大辞典 「大贄」の意味・読み・例文・類語

おお‐にえおほにへ【大贄・大嘗】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ( 大贄 ) ( 「贄(にえ)」の敬称。立派な贄の意 ) 朝廷へ貢物(みつぎもの)として奉る土地の産物。おおなえ。
    1. [初出の実例]「海人大贄(おほにへ)を貢りき」(出典古事記(712)中)
    2. 「時に海人(あま)有り。鮮魚(あざらけきいを)苞苴(オホニヘ)(も)ちて菟道宮に献れり」(出典:日本書紀(720)仁徳即位前(前田本訓))
  3. ( 大嘗 ) 「おおにえ(大嘗)の祭」の略。
    1. [初出の実例]「大嘗(オホニヘ)侍奉(はべ)る中臣・忌部及び神官(かむつかさ)の人等」(出典:日本書紀(720)天武二年一二月(北野本所引日本紀私記訓))

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