デジタル大辞泉 「種井」の意味・読み・例文・類語 たな‐い〔‐ゐ〕【▽種井】 苗代にまく籾種もみだねを浸すのに使う井戸、または池。たないけ。たねい。《季 春》「ふつふつと泡の出て来る―かな/子規」 たね‐い〔‐ゐ〕【種井】 ⇒たない 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「種井」の意味・読み・例文・類語 たな‐い‥ゐ【種井】 〘 名詞 〙 春、苗代を作るとき、発芽を促すために稲の籾種(もみだね)を浸すのに使用する小さな池。一説に、「田な井」で、田の中にある井戸とも。たねい。たないけ。たないど。《 季語・春 》[初出の実例]「我かためはたなゐの清水ぬるけれど猶かきやらんさては澄むやと〈藤原実方〉」(出典:拾遺和歌集(1005‐07頃か)恋一・六七〇) たね‐い‥ゐ【種井】 〘 名詞 〙 発芽を促すために種籾を浸す池。たない。《 季語・春 》[初出の実例]「種井をば朝日夕日の能さして 渋なき水をかねてもちひよ」(出典:百姓伝記(1673‐81頃)八)「うちこみて置どもすめる種井哉〈岩翁〉」(出典:俳諧・俳林一字幽蘭集(1692)中) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例