種崎町(読み)たねざきまち

日本歴史地名大系 「種崎町」の解説

種崎町
たねざきまち

[現在地名]高知市はりまや町一丁目

きよう町の北側に並行する町(北種崎町)と、京町東詰より東、菜園場さえんば町に至る町(南種崎町)との二地域からなる。城下町建設に伴って、藩御用船の乗組員を確保するため水主を長岡郡種崎より移住させてつくった町で、町名旧地にちなむ。寛文九年(一六六九)の城下町絵図に両地域ともに種崎町とみえる。江戸時代中期の「高知風土記」によると北種崎町は東西五八間、南北四四間、南種崎町は南北二八間、東西六八間で両町の家数四七。藩主参勤に際しては水主三人役を課されている。

長岡郡種崎と吾川あがわ浦戸うらどはもともと水運に深い関係があり、村政や航海の諸問題をさばく政所がいた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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