稲塚新田(読み)いなづかしんでん

日本歴史地名大系 「稲塚新田」の解説

稲塚新田
いなづかしんでん

[現在地名]新井市稲塚・大崎おおさき

北国街道に沿い、中川なかがわ村・栗原くりはら村と接し、矢代やしろ川から用水堰などによって灌漑される。天和三年郷帳に稲塚村として、高二一石三斗余とある。元禄郷帳では栗原村枝郷稲塚新田としてほぼ同高が記される。文化九年(一八一二)の荷物継送争論(長沢区蔵)によれば、柳井田やないだ村・中川村とともに、高田たかだ城下(現上越市)で仕入れた商品を自分で信州に運んで農間稼としている者があり、継場である長沢ながさわ村から、荷物を継送りにするか、一荷につき口銭鐚八四文を出せと迫られ、従来どおり自由に往来させてほしいと代官所に訴えている。


稲塚新田
いなづかしんでん

[現在地名]上越市東稲塚新田ひがしいなづかしんでん

辰尾たつお新田の東、せき川の支流櫛池くしいけ川の南岸に位置。正保国絵図に下稲塚新田とみえ高二五〇石余。天和三年郷帳には稲塚新田とあり高二一三石三斗余。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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