稲妻形(読み)イナズマガタ

デジタル大辞泉 「稲妻形」の意味・読み・例文・類語

いなずま‐がた〔いなづま‐〕【稲妻形】

稲妻の形を折れ曲がった直線図案化した模様紋所にも用いる。
左右交互に曲がった形。ジグザグの形。
「十四人は、ことばもなく、―に焼跡の町を縫って」〈鴎外大塩平八郎
[類語]ぎざぎざジグザグジャギー鋸歯文

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

関連語 名詞 実例 初出

精選版 日本国語大辞典 「稲妻形」の意味・読み・例文・類語

いなずま‐がたいなづま‥【稲妻形】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 稲妻をかたどり、屈折した直線によって構成した形や模様。中国では雷文(らいもん)という。紋所として模様化したものもある。稲妻。稲妻模様。〔日本建築辞彙(1906)〕
  3. 稲妻のように左右交互に屈折した形。ジグザグの形。
    1. [初出の実例]「稲妻形(イナヅマガタ)に段々を下りるときは」(出典坑夫(1908)〈夏目漱石〉)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android