20世紀日本人名事典 「穴山勝堂」の解説
穴山 勝堂
アナヤマ ショウドウ
大正・昭和期の日本画家
- 生年
- 明治23(1890)年2月3日
- 没年
- 昭和46(1971)年7月23日
- 出生地
- 山梨県東八代郡錦生村八千蔵(現・御坂町)
- 本名
- 穴山 義平(アナヤマ ギヘイ)
- 学歴〔年〕
- 東京美術学校図画師範科〔大正1年〕卒
- 主な受賞名〔年〕
- 帝展特選(第12回)〔昭和6年〕「夕映えの松」,帝展特選(第14回)〔昭和8年〕「磯松風」
- 経歴
- 松岡映丘に師事。各地の学校で図画を講じる傍ら創作活動も行い、10年師と共に新興大和絵会を結成、同会の第1回展から第10回展まで連続で作品を出した。昭和6年の同会解散後は主に官展を中心に活動し、同年の第12回帝展では「夕映えの松」で初入選にして特選となり、8年の第14回帝展でも「磯松風」が特選。10年には松岡を中心に結成された国画院に参加、13年には川崎小虎・野田九浦ら帝展系の日本画家と日本画院を結成した。その間、11年の文展に「入り陽」を招待出品したほか、12年より新文展に無鑑査出品。19年戦災を避けて山梨県一宮町に疎開、以後死ぬまでそこで暮らし、戦後も29年の日展に「光と騒音の巷」を出品するなど旺盛に活動した。大和絵山水を得意とする。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報