くう‐げ【空仮】
- 〘 名詞 〙 仏語。天台宗で説く空・仮・中の三諦、三観の、はじめの二つ。万有はみな空(くう)であるが、因縁によって仮に存在するものであるから仮(け)という。くげ。
- [初出の実例]「琴詩酒興暫抛処、空仮中観閑念辰」(出典:本朝無題詩(1162‐64頃)一〇・春日遊天台山〈藤原通憲〉)
- 「修する所は中道の教法、論談を空仮の頤(おとがい)に決し」(出典:海道記(1223頃)手越より蒲原)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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