竈に媚ぶ(読み)カマドニコブ

デジタル大辞泉 「竈に媚ぶ」の意味・読み・例文・類語

かまど・ぶ

《「論語八佾はちいつから》尊くても実力のない者の機嫌をとるより、低い地位でも実権を握る者の機嫌をとるほうが得策である。
「大臣利勇が―・びて、識者の為にそしりいとはず」〈読・弓張月・残〉

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精選版 日本国語大辞典 「竈に媚ぶ」の意味・読み・例文・類語

かまど【竈】 に 媚(こ)

  1. ( 主人媚びるよりは、かまどを預かっている人間に媚びるほうが効果的であるというたとえの「論語‐八佾」の「与其媚於奥寧媚於竈」から ) 権力者に直接ではなく、実務を握っている下級者に媚びへつらうこと。
    1. [初出の実例]「与茂平が竈(カマド)に媚(コビ)ず、澹台滅明(たんたいめつめい)が風あるを称(ほめ)て」(出典読本・旬殿実々記(1808)二)
    2. [その他の文献]〔魏志注‐杜畿伝〕

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