デジタル大辞泉 「立合う」の意味・読み・例文・類語 たち‐あ・う〔‐あふ〕【立(ち)合う】 [動ワ五(ハ四)]1 互いに勝ち負けを争う。「正々堂々と―・う」2 互いに行き会う。「山並の宜しき国と川なみの―・ふ里と」〈万・一〇五〇〉 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「立合う」の意味・読み・例文・類語 たち‐あ・う‥あふ【立合・立会】 〘 自動詞 ワ行五(ハ四) 〙① 互いに立つ。[初出の実例]「山なみの よろしき国と 川なみの 立合(たちあふ)里と 山城の 鹿背山の際(ま)に」(出典:万葉集(8C後)六・一〇五〇)② 互いに出合う。一緒になる。[初出の実例]「グヮイジンニ tachiyǒteua(タチヤウテワ) タシナミガ イル」(出典:日葡辞書(1603‐04))③ あい対する。また、互いに勝負を争う。格闘する。[初出の実例]「其の国の兵なるべし。我立合べからずと思て」(出典:水鏡(12C後)上)④ その場に居合わせる。また、事実を見届けるため、その場に臨む。[初出の実例]「堪能者一人可二立逢一之旨有レ仰」(出典:吾妻鏡‐文治五年(1189)一月三日)「私が立合(タチアッ)てしらべるつもりで、座敷へ行から」(出典:人情本・春色梅児誉美(1832‐33)四)⑤ 能などで立合⑥を行なう。[初出の実例]「天道よかたせてたまへ此将棋〈可頼〉 立あひつつもうてる小つづみ〈友仙〉」(出典:俳諧・紅梅千句(1655)一)⑥ 相撲で、立合の状態になる。両者の呼吸が合って立ち上がる。[初出の実例]「立あひて余か手をひらく相撲哉〈玄甫〉」(出典:俳諧・俳諧三部抄(1677)上)⑦ 裁判などの手続が行なわれる際に、関係者が臨んでその場に居合わせる。[初出の実例]「検察官、被告人又は弁護人は、差押状又は捜索状の執行に立ち会うことができる」(出典:刑事訴訟法(1948)一一三条) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例