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被告人 ヒコクニン

百科事典マイペディアの解説

被告人【ひこくにん】

犯罪の嫌疑を受け起訴された者。起訴されるまでは被疑者という。被告人は訴訟手続上,検察官と対等な地位が与えられ,黙秘権弁護人選任権を認められ,申立てによっては国選弁護人をつけられる。
→関連項目アリバイアレインメント起訴状刑事訴訟勾引公判召喚接見交通権捜索当事者被告補佐人領置

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世界大百科事典 第2版の解説

ひこくにん【被告人】

犯罪の嫌疑を受けて,検察官により起訴(公訴の提起)された者をいう。共犯事件などで複数の者が起訴され,同一の訴訟手続で同時に被告人となることがあるが,これを共同被告人という。 かつての糾問的裁判では,被告人は,裁判官により一方的に取り調べられ断罪される裁判の客体にすぎなかったが,現在の訴訟制度では,被告人は,検察官と並んでこれに対立する訴訟の当事者・主体とされている。これは,検察官と被告人とを対等の立場で十分論争させたうえで裁判官が裁定を下すことが,被告人の人権保障と真実の発見に必要不可欠と考えられるからである。

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大辞林 第三版の解説

ひこくにん【被告人】

刑事訴訟において、犯罪を犯したとして起訴され、訴訟が係属中の者。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

被告人
ひこくにん

犯罪の嫌疑を受け、検察官により公訴を提起され、または提起されたとして取り扱われている者をいい、刑事訴訟上の用語。被告人は、無罪の推定を受け、検察官と対立する対等な訴訟主体であって、検察官の攻撃から自らを防御する地位にある。そのために、黙秘権(憲法38条1項、刑事訴訟法311条1項)、弁護人依頼権(憲法37条3項、刑事訴訟法30条)、弁護人との接見交通権(刑事訴訟法39条)、証拠保全請求権(同法179条)、証拠調べ請求権(同法298条1項)、証人審問権(憲法37条2項)、迅速な裁判を受ける権利(憲法37条1項)等の権利を保障されている。
 とはいえ、被告人には、手続の対象としての地位もあり、公判に出頭する義務を負い、勾引(こういん)、勾留等の強制処分の客体にもなる。さらに、その任意の供述が証拠となり、その身体が検証の対象となることもあり、証拠方法としての地位も有する。[大出良知]

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世界大百科事典内の被告人の言及

【被疑者】より

…一定の犯罪を犯した嫌疑(容疑)があるとして捜査機関による捜査の対象になっている者で,いまだ公訴が提起されていない者をいう。公訴が提起された後は,被告人と呼ばれる。ヨーロッパ大陸諸国では,被疑者は,捜査機関による取調べの対象という性格が強いが,英米法では,被疑者にも,被告人に準じた,捜査機関に対立する当事者としての性格が強く認められ,被疑者にできるだけ多くの訴訟法上の権利を与えることが図られている。…

※「被告人」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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