竜葵(読み)いぬほおずき

精選版 日本国語大辞典 「竜葵」の意味・読み・例文・類語

いぬ‐ほおずき‥ほほづき【犬酸漿・龍葵】

  1. 〘 名詞 〙 ナス科一年草。各地の原野路傍などに生える。高さ二〇~九〇センチメートル。葉は長さ六~一〇センチメートル、幅四~六センチメートルの卵形。夏から秋に白い花が節と節との間に数個ずつ集まって咲く。実は液質で黒く熟し、径六~七ミリメートルの球形有毒植物で、麻痺(まひ)性をもち、催眠鎮痛薬とする。くろほおずき。やまほおずき。やぶほおずき。うしほおずき。いのほおずき。ひたいほおずき。《 季語・秋 》
    1. [初出の実例]「龍葵 こなすび。一名いぬほうずき。〈略〉其実を汗瘡に付れば愈ゆ」(出典:大和本草(1709)九)

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世界大百科事典(旧版)内の竜葵の言及

【イヌホオズキ】より

…漿果(しようか)は球形,熟すと黒変し,学名のnigrum(黒い)はこの特徴に由来する。漢方では全草を竜葵(りゆうき)と呼び,解熱・利尿剤に利用する。また熱帯地方では若葉や果実を食用にすることがある。…

※「竜葵」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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