竜頭が滝
りゆうずがたき
[現在地名]掛合町松笠
松笠の滝谷にあり、標高六八六・一メートルの鳥屋ヶ丸を水源とする滝谷川が高さ四〇メートルの落差をもって滝を形成する。地層は輝石安山岩で雄滝と雌滝からなり、一般的には上層の雄滝をさす。この滝の特徴は滝の裏側に洞窟があり、広さ一〇〇畳敷といわれる。夏にこの洞窟から見る裏見の滝は格別という。天保(一八三〇―四四)頃の出雲神社巡拝記(県立図書館蔵)の著者渡部彝はこの滝の様子を、寄道をしてでも見るようにと記している。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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