精選版 日本国語大辞典 「端方」の意味・読み・例文・類語 はし‐つ‐かた【端方】 〘 連語 〙 ( 「つ」は「の」の意の古い助詞 ) 端の方。はずれの方。[初出の実例]「かく文(ふみ)のはしつかたに、れいならぬほととぎすのおとなひにも」(出典:蜻蛉日記(974頃)下) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例 Sponserd by
改訂新版 世界大百科事典 「端方」の意味・わかりやすい解説 端方 (たんほう)Duān Fāng生没年:1861-1911 中国,清朝末期の立憲運動の指導者,古美術の大収集家。字は匋斎(とうさい),午橋と号した。1902年(光緒28)湖広総督となり,外遊後ヨーロッパの政治・社会体制の導入に努めたが,鉄道国有問題に端を発した四川の革命運動の渦中に,革命派に暗殺された。古銅器の収集は《匋斎吉金録》により広く知られ,古書画の収集目録《壬寅消夏録》は完成せずに終わった。ワシントン市のフリーア美術館所蔵の顧愷之(こがいし)《洛神賦図》,郭煕(かくき)《渓山秋霽図》などの名品があった。執筆者:古原 宏伸 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by
普及版 字通 「端方」の読み・字形・画数・意味 【端方】たんぽう(ぱう) 方正。唐・韓〔殷侑を薦むる状〕久しくに從ひ、亮直名、朴厚端方、倫比を見ること少なし。~敢て擧げずんばあらず。字通「端」の項目を見る。 出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報 Sponserd by
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「端方」の意味・わかりやすい解説 端方たんぽうDuan-fang; Tuan-fang [生]咸豊11(1861)[没]宣統3(1911)中国,清末の官僚。満州正白旗の人。字は午橋。号は陶斎。光緒 24 (1898) 年より地方官を歴任。同 28年湖広総督となる。同 31年立憲予備海外視察5大臣の一人として欧米を視察し,帰国後立憲予備運動を指導した。翌年両江総督となり,光緒新政の施策を実施した。宣統3 (1911) 年川漢・粤漢鉄路督辧となり,四川の鉄道国有化反対運動を弾圧しようとしたが,途次部下に暗殺された。また『陶斎吉金録』などを著わし,金石書画の収集家としても名高い。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by