笑み(読み)エミ

デジタル大辞泉 「笑み」の意味・読み・例文・類語

えみ〔ゑみ〕【笑み/咲み】

にっこりとすること。笑うこと。ほほえみ。微笑。「口もとに―がこぼれる」「満面に―を浮かべる」
つぼみが開くこと。花の咲くこと。また、果実が熟して割れること。「―栗」
あぶみの、鳩胸はとむねの脇のくぼんだ所。
[類語]笑い微笑み微笑朗笑一笑破顔一笑スマイル

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「笑み」の意味・読み・例文・類語

えみゑみ【笑・咲】

  1. 〘 名詞 〙 ( 動詞「えむ(笑)」の連用形の名詞化 )
  2. にっこりとすること。微笑。ほほえみ。
    1. [初出の実例]「ぬばたまの 黒髪変り 朝の咲(ゑみ)(ゆふへ)変らひ」(出典万葉集(8C後)一九・四一六〇)
    2. 「咲(ゑみ)の内にも悪(あ)しき思ひ有り」(出典:今昔物語集(1120頃か)五)
  3. 花の咲くこと。また、果実が熟して外皮が割れること。
    1. [初出の実例]「難儀難波(なには)の梅の笑(ヱミ)」(出典:歌舞伎・名歌徳三舛玉垣(1801)三立)
  4. (あぶみ)の部分の名。正面に張り出した鳩胸(はとむね)の脇のくぼんだ所。両脇にあるのを「もろえみ」、片方にあるのを「かたえみ」という。〔随筆・貞丈雑記(1784頃)〕
  5. ひ(樋)」の異称

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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