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鳩胸 ハトムネ

デジタル大辞泉の解説

はと‐むね【×鳩胸】

胸部が、鳩の胸のように大きくふくらんでいること。
近世の具足で、を大きくふくらませた鉄製
鐙(あぶみ)前方の丸くそり返った部分
三味線の棹(さお)が胴に接する部分のふくらんだところ。

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百科事典マイペディアの解説

鳩胸【はとむね】

胸骨が前方に突出し,胸郭の前後径が大きいもの。先天的なものもあるが多くは軽度。後天的な変形は,くる病や胸椎カリエスにみられる。

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家庭医学館の解説

はとむね【鳩胸 Pigeon Breast】

[どんな病気か]
 胸の真ん中に縦に長く触れる骨を胸骨(きょうこつ)といいますが、この胸骨が、ハトの胸のように前方にでっぱっている変形を、鳩胸といいます。
 肋骨(ろっこつ)と胸骨をつなぐ肋軟骨(ろくなんこつ)という部分が、生まれつき異常に長くなっていて変形がおこる先天性のものと、くる病(「くる病(子どもの骨軟化症)」)など、骨の発育障害をおこす病気にともなって現われるものとがあります。
 胸郭(きょうかく)が変形しているだけで、心臓や肺などに障害はおこりません。
[治療]
 生まれつきのもので、軽度であれば、発育とともに目立たなくなります。
 特別な症状がなく、気にならなければ、治療の必要はありません。
 くる病が原因であれば、ビタミンDなどの薬を服用します。くる病が治れば、胸の変形もよくなります。ふつう手術は行ないません。

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世界大百科事典 第2版の解説

はとむね【鳩胸 pigeon breast】

胸部中央,胸骨部が突出して,胸部の前後径が増大した変形をいう。くる病などの代謝異常や,全身性の骨の発育異常で脊柱の変形短縮のある場合に,これに伴って発生することが多い。変形そのものが治療の対象となることはない。【吉川 靖三】

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大辞林 第三版の解説

はとむね【鳩胸】

ハトの胸のように前に張り出した胸。胸骨が前方に突出し、胸郭の前後径が大きくなったもの。
当世具足の胴の一。鉄製で胸を高くふくらますように打ち出したもの。
あぶみで正面中央の前方へ丸く反った部分。
三味線の棹さおの胴に接する張り出た部分。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

鳩胸
はとむね

胸郭の変形の一種で、胸骨下角部の異常突出である。鳩胸の多くは小児期にみられるくる病(ビタミンD欠乏症)が原因とされていたが、胸椎(きょうつい)カリエスなどによる高度の胸椎後彎(こうわん)でもおこる。多くは無症状で特別な治療を必要としないが、ときには胸郭の動きが制限されることもある。なお、くる病のときには、胸骨と肋(ろく)軟骨との付着部が肥厚して数珠(じゅず)状になることがあり、ロザリオ胸とよばれる。このほか、胸郭の変形には、胸骨下部が高度に陥没した漏斗(ろうと)胸をはじめ、ビール樽(だる)状胸、ピラミッド胸、扁平(へんぺい)胸などがある。このうち、漏斗胸が胸郭変形中でもっとも多く、心奇形などの合併や脊柱(せきちゅう)側彎症を伴いやすく、心肺機能への悪影響も考慮されて、外科治療の適応とされることがある。手術は胸部外科で3歳以後、小学校入学前までの間に行われる。[橋詰直孝]

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