笠師村(読み)かさしむら

日本歴史地名大系 「笠師村」の解説

笠師村
かさしむら

[現在地名]中島町笠師

羽咋はくい郡と境を接する南西部の山地を源として東流する笠師川流域に開けた村。東は七尾湾に臨み、北は奥吉田おくよした村と筆染ふでそめ村。内浦街道が通り、殿様とのさま道と称する石畳道が今も山中に断続的に残る。承久三年(一二二一)九月六日の能登国田数注文に「笠師保」とみえ、同元年国衙の検注により公田数一〇町二段一と定められた。永正一二年(一五一五)一二月二六日守護畠山義元が天野次郎左衛門尉に能登の反乱鎮圧時における被官討死の忠節を賞し、本領安堵と合せて新規に「笠師村」を与えている(「畠山義元宛行状」天野文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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