筆石類(読み)ふでいしるい(その他表記)Graptozoa; graptolites

精選版 日本国語大辞典 「筆石類」の意味・読み・例文・類語

ふでいし‐るい【筆石類】

  1. 〘 名詞 〙 海産化石動物一群で、半索動物に属するとの考え方が有力。従来は刺胞動物門ヒドロ虫綱に属すると考えられていた。カンブリア紀中期から石炭紀前期に生存した動物で、キチン質骨格で保護された群体をつくり、浮遊したり、固着したりするものなどがあった。黒色頁岩に密集して産する。筆石

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関連語 名詞 中村

最新 地学事典 「筆石類」の解説

ふでいしるい
筆石類

学◆Graptolithina 英◆graptolites

絶滅動物のため長く分類位置が確定せず,近年まで腔腸動物などとされてきたが,R.Kozlowski(1947)の研究以来,原索動物に含められ,腸鰓類近縁な絶滅群(綱)とする意見が有力。外骨格はキチン質で各個体を取り巻くコップまたは管状の胞があり,胞が軸に沿って集まってのこぎり状の枝をつくる。この枝が集まって群体を形成する。主に定着性の樹形目・管形目・房形目・枝形目と,浮遊生の正筆石目に5分される。カンブリア紀中期~石炭紀前期に生息。特にオルドビス~シルル紀全盛で,この時代は筆石時代とも呼ばれ,生層序分帯と対比に重視される。黒色頁岩に多産し,筆石頁岩の名で知られる。日本からは高知県横倉山のシルル系から保存不良の化石が発見されているのみ。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「筆石類」の意味・わかりやすい解説

筆石類
ふでいしるい
Graptozoa; graptolites

原索動物門筆石綱に属する絶滅動物。古生代の化石しか産出しないので,分類上の位置が本綱に決定されるまで長くかかった。外骨格はキチン質から成り,各個体はコップ状または管状に胞に包まれ,各胞が集って鋸状の枝を1つまたはそれ以上つくる。こうして枝が集って群体をつくる。群体は剣盤と呼ばれる最初の胞に始る。カンブリア紀中期から石炭紀前期まで生息,オルドビス紀,シルル紀に最盛をきわめ,これらの紀からデボン紀前期までの重要示準化石で,この仲間により細かい分帯が可能であり対比のよい手掛りとされる。樹形目,管形目,房形目,枝形目に入るものが定着性で,正筆石目のものは浮遊性である。

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