等温位線(読み)とうおんいせん

日本大百科全書(ニッポニカ) 「等温位線」の意味・わかりやすい解説

等温位線
とうおんいせん

天気図上で、温位の等しい所を連ねて結んだ曲線。温位とは、断熱的に空気圧力を1000ヘクトパスカルまで変化させたときの温度である。大気の変化を解析する際、空気が上下に動くと温度も上下するなど流動的な要素が多く難しいため、温位を用いて行う。大気の上下運動は、ほとんどが断熱的に行われ、温位は一定の値をとることから、高度による気圧の変化の影響を除いた気温ということもできる。等温位線は、途中枝分れすることも交わることもない。一般に大規模な現象では、空気塊は乾燥断熱変化をするとみなせるが、乾燥断熱変化では温位が一定である。このため、等温位線の変動を追跡することによって気団の動きを調べることができる。

饒村 曜]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

4月1日の午前中に、罪のないうそをついて人をかついでも許されるという風習。また、4月1日のこと。あるいは、かつがれた人のこと。四月ばか。万愚節。《季 春》[補説]西洋もしくはインドに始まる風習で、日本...

エープリルフールの用語解説を読む