日本歴史地名大系 「答志村」の解説
答志村
とうしむら
- 三重県:鳥羽市
- 答志村
答志島の東北部を占め、西南部は里戸主大伴部□人」と、「手
」と記される。「万葉集」(巻一)には、伊勢行幸のあったとき京にいた柿本人麻呂の詠んだ
という歌がみえる。「続日本後紀」の承和七年(八四〇)一一月一六日の条に「以在
志摩国
答志島
賜
无位常康親王
」とあり、永万元年(一一六五)七月八日付の志摩国答志嶋御贄送状(勧修寺本永昌記裏文書)に御贄として大束蚫・蒸蚫・大布苔・心太などを進上したことを記しており、古く贄の貢納地であった。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報