管理過程論(読み)かんりかていろん

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「管理過程論」の意味・わかりやすい解説

管理過程論
かんりかていろん

H.ファイヨールの展開した経営管理論とそれをもとに発展した一連の理論。ファイヨールは管理を「計画」「組織」「命令」「調整」「統制」という5つの要素分け,さらに管理活動を行う際に従うべき 14項目の管理原則をあげた。これらの5要素がそれぞれの管理活動のなかで,この順番に従って次々に実行されてゆくと考え,その意味でこれらの5要素は管理の過程を表わしているとする見方をとることから管理過程論という。なお彼のあげた5要素はその後「調整」はむしろ管理そのものであり,これを構成要素のなかに取入れるのは適切でないとして「計画」「組織」「指揮」「統制」の4つに整理された。このうちの「指揮」については「命令」あるいは「指導」「動機づけ」などということもあるが,その内容はだいたい同じといえる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android