ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「箱ひげ図」の意味・わかりやすい解説 箱ひげ図はこひげずbox plot; box-and-whisker plot 統計学において,ばらつきのあるデータを見やすく表示するための図式。品質管理をはじめさまざまな分野で利用される。通常は,最小値,第1四分位数,中央値(第2四分位数),第3四分位数,最大値を,箱と線(ひげ)を用いて一つの図に表すが,平均値(→算術平均)をあわせて図示することもある。あるデータにおいて,最大値から最小値を引いた値をデータ分布の範囲(レンジ)という。データ分布の範囲は,箱ひげ図ではひげまで含めた図の長さとして表されるが,これは極端にはずれた値の影響を受けやすい。データによっては,第3四分位数から第1四分位数を引いた四分位範囲を用いることで,より的確に散らばり具合を表すことができる。四分位範囲を箱として表す箱ひげ図は,データの分布の様子を視覚化するのに有用である。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by