築地四丁目(読み)つきじよんちようめ

日本歴史地名大系 「築地四丁目」の解説

築地四丁目
つきじよんちようめ

[現在地名]中央区築地五丁目

明治五年(一八七二)起立。築地三丁目・南小田原みなみおだわら町一丁目の南西にあり、両町との間の築地堀に三ノ橋・安芸あき橋が架かる。南東は隅田川河口部に面する。同堀は北西木挽こびき町八―十丁目を流れて尾張おわり橋西側南東に折れ、隅田川河口部に注ぐ。南ははま離宮。万治元年(一六五八)木挽町地先の海浜が埋立てられてできた土地(築地)の一画を占める。寛文新板江戸絵図によれば東側を小田原藩稲葉氏中屋敷、西側を尾張藩蔵屋敷が大きく占め、北端は旗本仙石氏らの屋敷、南端は安芸広島藩浅野氏(松平安芸守)の屋敷。尾張橋・安芸橋の名はこれらの屋敷に由来する。以後稲葉氏(のち山城淀藩主)屋敷の一部が延享年中(一七四四―四八)頃に三卿の一橋家の屋敷となり、さらにその一部が文化五年(一八〇八)頃から陸奥白河藩(のち伊勢桑名藩)松平氏の下屋敷となった(沿革図書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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