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海軍操練所 かいぐんそうれんじょ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

海軍操練所
かいぐんそうれんじょ

(1) 江戸時代末期の幕府の海軍教育機関。元治1 (1864) 年5月神戸に開設,翌年廃止。 (2) 明治初年の海軍軍人養成所。海軍兵学校前身。明治2 (1869) 年9月,東京築地兵部省が設置した。各藩から志望者を選抜させ,乗組み実習なども行なった。

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デジタル大辞泉の解説

かいぐん‐そうれんじょ〔‐サウレンジヨ〕【海軍操練所】

江戸幕府が神戸に設置した海軍の教育機関。勝海舟総管し、幕臣子弟・西国藩士を教育した。元治元年(1864)開所し、翌年廃止。神戸海軍操練所
明治政府が東京に設置した海軍士官養成機関。明治2年(1869)開所、のち、海軍兵学校となった。

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百科事典マイペディアの解説

海軍操練所【かいぐんそうれんじょ】

(1)幕末の幕府の海軍学校。江戸築地神戸に設けられたが,現在は一般に築地の操練所を軍艦操練所,神戸の操練所を海軍操練所という。神戸海軍操練所は勝義邦勝海舟)の建議を入れて1863年に設置が決まり,1864年開設。

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世界大百科事典 第2版の解説

かいぐんそうれんじょ【海軍操練所】

(1)幕末の海軍学校。江戸築地と神戸の2ヵ所に設けられた。現在では江戸の操練所を軍艦操練所,神戸のものを海軍操練所と呼び分けることが多い。神戸操練所は1863年(文久3)4月に設置が決定されたもので,当初は造船所と併設される計画であった。これを建議し,統督した軍艦奉行勝麟太郎(海舟)によると,その主目的は西国の浪人航海術を教え,近隣諸外国を実地視察させて,その攘夷への情熱を長期的な防衛への努力に転じ,海軍の興隆と人材の活用をあわせ行うことであった。

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大辞林 第三版の解説

かいぐんそうれんじょ【海軍操練所】

1864年江戸幕府が神戸に開設した海軍教育機関。勝海舟が総管。翌年廃止。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

海軍操練所
かいぐんそうれんじょ

(1)幕末の江戸幕府の海軍教育機関。1864年(元治1)5月、神戸に開設。長崎製鉄所もこれに付属させ、軍艦奉行並(ぶぎょうなみ)勝海舟(かつかいしゅう)が総管した。観光丸、黒竜丸の2船を使い、京坂在住の旗本と御家人(ごけにん)の子弟、西国諸藩の有志を入学せしめたが、同年末、勝が激徒養成の嫌疑で江戸召還、免職されたため、65年(元治2)3月廃止。坂本龍馬(りょうま)(土佐)、横井左平太(熊本)、陸奥宗光(むつむねみつ)(紀州)らがここに学んだ。
(2)明治初年の海軍士官の養成機関。海軍兵学校の前身。1869年(明治2)9月、東京・築地(つきじ)の広島藩邸跡に創設された。教官には近藤真琴(まこと)(芳隣)、田中大助(義廉)、本山漸吉らがおり、生徒は各藩からの貢進生(こうしんせい)で18歳から20歳の者。制服はなく、羽織袴(はかま)に帯刀、草履(ぞうり)で、結髪の者が多かったという。70年11月海軍兵学寮と改称、兵部大丞(ひょうぶだいじょう)川村純義(すみよし)が兵学頭を兼ねた。76年海軍兵学校となる。[田中 彰]

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世界大百科事典内の海軍操練所の言及

【海軍兵学校】より

…帆船時代には海軍士官候補生の教育は艦上で実地に行われていたが,蒸気船時代の新しい技術の出現に伴い,一貫した完全な教育の必要から,1845年アメリカ海軍兵学校U.S.Naval Academyがアナポリスに設立され,各国海軍がこれに倣った。 日本の旧海軍兵学校は1869年(明治2)兵部省が東京築地に海軍操練所を開設し,各藩から学生を集めイギリス式の初級幹部教育を始めたのがその前身で,翌年海軍兵学寮,次いで76年海軍兵学校と改称した。イギリスの海軍少佐ダグラスArchibald L.Douglas以下34名の教官団による教育が始まったのは1873年で,これにより学校の基礎は固まり,イギリスの風俗習慣に根ざした紳士教育の伝統が移植された。…

※「海軍操練所」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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