日本歴史地名大系 「篠木庄」の解説
篠木庄
しのきのしよう
- 愛知県:春日井市
- 篠木庄
現春日井市西部と現小牧市西部一帯。旧
美福門院得子から後白河法皇に伝領され、法皇はこれを長講堂領とした。建久三年(一一九二)に宣陽門院(後白河皇女覲子)に伝領されたが、前年の長講堂領課役注進状案(島田文書)によれば、当庄の一年中の課役は、元三雑事や法華八講など寺家諸行事の用途や仕丁・門兵士などである。領家職は、弘安八年(一二八五)に後深草上皇により中宮の東二条院(藤原公子)方に進められ、円覚寺文書によれば、建武―暦応(一三三四―四二)頃は広義門院(後伏見女御藤原寧子)が、応永一四年(一四〇七)頃は日野資教が領家であったと思われる(「長講堂領目録」八代恒治氏所蔵文書)。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報