米綿(読み)ベイメン

デジタル大辞泉 「米綿」の意味・読み・例文・類語

べい‐めん【米綿】

米国産の綿花

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精選版 日本国語大辞典 「米綿」の意味・読み・例文・類語

べい‐めん【米綿・米棉】

  1. 〘 名詞 〙 綿花の一種海島綿を除くアメリカ産の綿の総称。陸上綿。
    1. [初出の実例]「米棉の輸入起らんとす」(出典:東京日日新聞‐明治二六年(1893)八月二日)

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「米綿」の意味・わかりやすい解説

米綿
べいめん

アメリカ合衆国で生産される綿花。アメリカは世界有数の産出国で,生産量は年間 266万 3000t (1989) に上る。海島綿,アメリカ・エジプト綿陸地綿の種類がある。海島綿はサウスカロライナ,ジョージア,フロリダの各地で栽培され,綿毛がきわめて長く,繊細で,120番手以上の細糸を紡績でき,世界最高級品といわれる。またアメリカ・エジプト綿は,エジプト綿,海島綿,陸地綿の雑種を改良したもので,アリゾナを中心に,ニューメキシコテキサスで栽培され,非常に長い繊維ができる。しかし両者とも産額が少く,米綿の大部分は陸地綿である。陸地綿は短繊維のものが多く,ミシシッピ川流域の綿作地帯 (コットン・ベルト) を主産地とし,カリフォルニア,アリゾナでも生産される。栽培,収穫の機械化が進んでおり,種子の標準化により,収穫量も増大している。綿毛は長さ 13~33mm程度で,比較的繊細,中ないし中細番手紡績用である。全生産量の5~6割前後を国内で消費,残りを輸出している。

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