米野嶽城跡(読み)めのたけじようあと

日本歴史地名大系 「米野嶽城跡」の解説

米野嶽城跡
めのたけじようあと

[現在地名]鹿央町合里

標高三一一・八メートルの米野山を利用した中世山城。山頂部に城郭遺構として加工の跡がみられる。一〇〇メートルを超える尾根上の茶臼ちやうす山と米野山の二つの小山上に小平坦部を造成し、数ヵ所に尾根を切断する堀切が設けられ、茶臼山平坦地斜面には階段状地形もみられる。米野山頂の平坦部は眺望の地であり、周辺の山稜斜面は急傾斜をなし、自然の要害となっている。登城口は寺米野てらめのにあり、「かみや口」「ぞう門」などとよばれる。集落およびその周辺には城の内・お花畑・陳の内などの小名をはじめ、「だんとうさん」とよばれる古塔群や寺院がある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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