茶臼(読み)チャウス

世界大百科事典 第2版の解説

ちゃうす【茶臼】

茶磨とも書く。抹茶をつくるのに用いる石製の挽(ひ)き。穀物などを挽く石臼に比べて非常に精巧に作られており,石材も美しい輝緑岩や砂岩など特別に吟味され,また挽き手を打ちこむ箇所には装飾が施されていることが多い。 中国で北宋ころ発達したが,日本へは鎌倉時代南宋へ渡った禅僧たちによって,茶の湯とともに伝えられたと考えられている。中国では明代に入るころ,抹茶は廃れていったが,日本ではその後の約300年間に,禅僧を主とする上流階級の間に普及し,茶臼も国産されるようになった。

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大辞林 第三版の解説

ちゃうす【茶臼】

碾茶てんちやをひいて抹茶にするためのひき臼。古来、山城国宇治朝日山の石製を良とする。穀物用より小ぶりで、丈が比較的高い。
上下逆にすること。また、上下逆になること。特に、男女交合の体位で女性が上になること。

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精選版 日本国語大辞典の解説

ちゃ‐うす【茶臼】

〘名〙
葉茶をひいて抹茶を作るのに用いる石臼。京都府宇治朝日山の石が良いとされる。
※太平記(14C後)一八「渦巻くに随て浪と共に船の廻る事、茶臼(チャウス)を推よりも尚速也」
② 上下逆になること。また、上下逆にすること。特に男女交合で女性が上になる体位をいう。
※浮世草子・浮世栄花一代男(1693)一「是一生のおもひでに女の願ひにまかせ茶臼(チャウス)を仕かけけるに」

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