粉川忠(読み)コガワ タダシ

20世紀日本人名事典 「粉川忠」の解説

粉川 忠
コガワ タダシ

昭和期のゲーテ研究家 (財)東京ゲーテ記念館理事長。



生年
明治40(1907)年6月19日

没年
平成1(1989)年7月17日

出生地
茨城県水戸市

学歴〔年〕
茨城師範学校〔昭和2年〕卒

主な受賞名〔年〕
西ドイツ功労勲章一等功労十字章〔昭和63年〕,吉川英治文化賞(第23回)〔平成1年〕

経歴
師範学校時代ゲーテを知り、研究者のためのゲーテ専門図書館設立を思いたつ。上京し、苦闘のすえ味噌漉し機を発明、製造工場を持つ。その利益をすべてつぎこんでゲーテ資料収集を続ける。昭和7年自宅に「ゲーテ文庫」設立。24年「(財)東京ゲーテ協会」設立。39年渋谷区神泉町に現在の記念館を建設、62年から「東京ゲーテ記念館」と法人名を改称、63年4月には東京都北区に新しい記念館を開館させる。阿刀田高の短篇「ナポレオン狂」のモデル。伝記「夜の旅人」も刊行されている。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「粉川忠」の解説

粉川忠 こがわ-ただし

1907-1989 昭和時代のゲーテ研究家。
明治40年6月19日生まれ。粉川哲夫の父。茨城師範在学中に「ファウスト」に感銘をうけ,ゲーテ資料の収集をはじめる。昭和5年自宅にゲーテ文庫を,24年東京ゲーテ協会を設立。39年記念館を建設。63年東京ゲーテ記念館を新設し,国際的な資料を研究者に供した。平成元年吉川英治文化賞。同年7月17日死去。82歳。茨城県出身。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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