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粉青沙器 ふんせいさき

百科事典マイペディアの解説

粉青沙器【ふんせいさき】

朝鮮陶磁における用語で,〈粉粧灰青沙器〉の略称。陶器の有色の素地に白化粧が施されている技法,作品をいう。白化粧の上に印花文,掻落し,鉄絵,象嵌(ぞうがん)など,多様な装飾がなされている作品が多い。
→関連項目鶏竜山窯

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朝日新聞掲載「キーワード」の解説

粉青沙器

朝鮮の陶磁器の歴史の中で高麗青磁土台に発達し、14世紀の中ごろから制作されたが、16世紀前半ごろ白磁に吸収されて消滅した。印花象眼はけなど7種類の技法があり、唐津焼にも影響を与えたといわれている。

(2011-01-04 朝日新聞 朝刊 佐賀全県 1地方)

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世界大百科事典内の粉青沙器の言及

【陶磁器】より

…また辰砂は中国のいわゆる釉裏紅と同じ技法である。 李朝においては,もっぱら白磁が宮廷の什器として用いられ,その生産は厳しく監督されたが,一方民間では,粉青沙器という白釉陶が発達した。粉青沙器は高麗青磁の伝統を受けて生まれたものであり,初期においては白化粧した器に青磁釉をかけたものを焼造していた。…

【三島】より

…利休の茶会に三島茶碗を使った記録があるから,桃山時代以降の呼び名であろう。近年韓国では,この一群を〈粉粧灰青沙器〉,略して粉青沙器とよぶ。灰色の素地に印花文を施し,これに純白の白土を塗ってさまざまの意匠を作り出し,透明釉をかけて焼き上げたものが基本で,白化粧の上に鉄絵具で文様を描く絵三島,白化粧を搔き落して文様をあらわした彫三島などがある。…

【李朝美術】より

…前期を太祖元年から仁祖末年(1392‐1649),中期を孝宗元年から英祖27年(1650‐1751),後期を英祖28年から高宗20年(1752‐1883)とする説が有力である。前期には良質な白磁が生まれ,青花(染付)も現れ,粉青沙器(ふんせいしやき)(三島手(みしまで))が盛行した時期であるが,この期を代表するものは高麗象嵌青磁の流れをくむ粉青沙器である。これは白土で器面を化粧する技法と施文法に特徴があり,日本では三島手とよばれ,彫三島(ほりみしま),刷毛(はけ)目,彫刷毛目,絵刷毛目,粉引(こひき)などと分類されている。…

※「粉青沙器」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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