日本大百科全書(ニッポニカ) 「粥づけ」の意味・わかりやすい解説 粥づけかゆづけ 秋田県の郷土料理。秋田地方には野草、山菜の種類が多く、味のよいものがたくさんある。ワラビ、ゼンマイ、つくし、セリのように一般に知られているもののほかに、ヤマブキ、シオデ、コゴミなど珍しいものが多い。これらに栽培野菜も加えて用いる。粥づけには、雑炊(ぞうすい)の少々薄い程度の粥0.9リットルくらいを用意する。作り方の一例として、ダイコン、黒豆の炒(い)ったもの、ヤマウド、ゼンマイ、ワラビなどを細かく切り、粥の中に加えて、酢、砂糖少々を入れて桶(おけ)に移し、密封して5、6日してから用いる。野趣があって、風変わりな味である。[多田鉄之助] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
デジタル大辞泉プラス 「粥づけ」の解説 粥づけ 秋田県の郷土料理。薄目の粥に、黒豆や細かく刻んだ山菜を混ぜたもの。密封し、5~6日置いて食べるのが一般的。 出典 小学館デジタル大辞泉プラスについて 情報