日本歴史地名大系 「精周寺」の解説 精周寺せいしゆうじ 北海道:後志支庁小樽市最上町精周寺[現在地名]小樽市最上二丁目真言宗豊山派。大網山と号する。本尊は大日如来。北海道三十三所観音霊場第八番札所。出羽湯殿(ゆどの)山の大日(だいにち)坊(現山形県朝日村)の八三世貫主大網精周が北海道布教のなか、明治一六年(一八八三)信香裏(のぶかうら)町に掛錫所を設けた。同一九年大日坊より本尊胎蔵大日如来(総尺一〇尺、伝慶長年間作)・弘法大師像などが付されたという。のち潮見台(しおみだい)の清水平吉から境内地の寄付があり、住職(中川慈照という)を招請、同二三年に寺号公称が許された。同二七年本堂・庫裏が落成。慈照は奥沢(おくさわ)十字街から入船(いりふね)十字街に至る街路造りなど公共事業を行ったほか、毎月仏教講義を開き、小樽仏教青年会を創設(小樽仏教会百十年の歩み)。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by