精巣内にあって減数分裂により4個の精子をつくる元になる細胞をいう。原生殖細胞の分裂により生じた精原細胞がさらに何回か分裂したのち精母細胞がつくられる。この精母細胞は減数分裂(染色体の倍加ののち2回の核分裂が行われる)により4個の精細胞に変わる。精細胞は精子変態という過程を経て精子となる。減数分裂前の精母細胞を第一次精母細胞、減数分裂の第1分裂後の細胞を第二次精母細胞ともよぶ。
[竹内重夫]
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
…これは精子形成に至る諸段階の細胞で,外から内に向かって進む。外壁にくっつくのが精原細胞spermatogonium(精祖細胞ともいう),つづいて第1次精母細胞primary spermatocyte,第2次精母細胞secondary spermatocyte(精娘細胞ともいう),精細胞spermatid(精子細胞ともいう),精子の順に発育が進む。これらの細胞は,セルトリ細胞Sertoli cellと呼ばれる丈の高い細胞に接しており,栄養を供給されている。…
…これらは生殖巣の原基に入りこみ,やがて卵原細胞または精原細胞となる。これらが生殖巣内で普通の細胞分裂を繰り返して卵母細胞・精母細胞となるが,ここで分裂を停止して成長期にはいる。次の最後の2回の分裂が染色体数を半減する減数分裂で,成熟分裂とも呼ばれる。…
…原基の髄質部で枝分れした原始生殖細胞はやがて細長い管状の精細管を形成し,これらの細胞は雄性特有の精原細胞となる。精原細胞は有糸分裂を繰り返して増え続け,第一精母細胞になる。これら雄性生殖細胞の細胞分裂の全過程でもっぱら栄養をつかさどるセルトリ細胞Sertoli’s cellも原始生殖細胞からできる。…
※「精母細胞」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報
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