知能を中心とした精神発達が幼少時期から遅れていて、社会的な適応が困難な状態を示すものの総称。この呼称は精神の欠陥を示すという、差別感を生む語感の悪さから、日本でも1970年(昭和45)ごろから「精神遅滞」という名称が、学問的にも対策の実際面でも使われるようになった。さらに90年代に入ってからは、厚生省(現厚生労働省)はその心身障害研究の「精神薄弱にかわる用語に関する研究会」で、法令上は「知的発達障害」intelectual developmental disorderまたはこれを略して「知的障害」という用語を用いることを提案、99年(平成11)から精神薄弱という表現は知的障害と改められた。
[室伏君士]
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
…従来,ドイツ語でSchwachsinn(精神薄弱)といわれた概念で,知的能力の発達が遅滞し,学習や知的な作業,身辺の管理,社会的な生活が困難なものをいい,精神発達遅滞ともいう。これに対し,情意発達の遅れないし不均衡が人格異常であり,性的精神発達の遅れないし不均衡が性倒錯である。…
※「精神薄弱」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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