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糖尿病性昏睡 とうにょうびょうせいこんすいdiabetic coma

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

糖尿病性昏睡
とうにょうびょうせいこんすい
diabetic coma

インスリン作用が著しく欠乏し,高血糖に伴うさまざまな障害が重なった究極に起こる。尿量が異常に多くなったため脱水となり,血液中の塩類のバランスが崩れ,脂肪や筋肉の蛋白質が分解されて,ケトン体が大量に作られ,血液が酸性の方向に傾く,といった悪条件が重なると,昏睡に陥るのである。インスリン依存型糖尿病の場合,インスリン注射を中断すると,急速にケトン体が尿中に出現し,ケトアシドーシス昏睡になることが多いが,大人に多いインスリン非依存型ではこのようなことは少ない。しかし,肺炎,腎盂炎,胆のう炎,面疔 (めんちょう) などの重症な感染症,大きな外科手術,特別なホルモン剤などを他の病気治療のために服用している場合は注意が必要。

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栄養・生化学辞典の解説

糖尿病性昏睡

 糖尿病のため,生体によるグルコースの利用が不全のため昏睡状態に陥ること.

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大辞林 第三版の解説

とうにょうびょうせいこんすい【糖尿病性昏睡】

糖尿病の合併症として起きる意識障害。インシュリンの絶対・相対量の不足によって高血糖状態になり起きるものと、低酸素状態での代謝産物である乳酸が血液中に蓄積して起きるものがある。

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世界大百科事典内の糖尿病性昏睡の言及

【糖尿病】より

…長期症例は虚血性心疾患,腎硬化症,網膜症,下肢の壊疽(えそ),神経障害,脳虚血,白内障に悩む者が多く,非糖尿病者に比べ,動脈硬化性疾患は2.4倍,失明は10倍,壊疽は20倍である。
[症状(1)――糖尿病性昏睡]
 糖尿病の症状は,代謝異常の進行の度合により,時間単位の急性可逆性のものから年単位の慢性の不可逆的変化を伴うものまで,多彩である。急性代謝異常の極は昏睡であり,四つの型がある。…

※「糖尿病性昏睡」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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