糠平温泉(読み)ぬかびらおんせん

日本歴史地名大系 「糠平温泉」の解説

糠平温泉
ぬかびらおんせん

[現在地名]河東郡上士幌町字糠平

上士幌町中央部、糠平湖南西湖畔にある温泉。大雪山国立公園南東部に位置する。十勝支庁管内で第二の温泉街。泉温は摂氏五〇―六〇度、泉質は単純泉、アルカリ性ナトリウム泉など。神経痛・切傷・慢性呼吸器疾患・慢性胃カタルなどに効能があるといわれる。この地で温泉の湧出が知られたのは明治中期にさかのぼり、「北海道志」巻六に「糠平温泉河東郡ニ在リ」とみえる。営業用に利用されるようになったのは大正二年(一九一三)で、現在は糠平湖の湖底となっている地で長沢ながさわ温泉が開業したのが始まり。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「糠平温泉」の意味・わかりやすい解説

糠平温泉
ぬかびらおんせん

北海道中央部、十勝(とかち)総合振興局管内の上士幌町(かみしほろちょう)にある温泉。十勝川支流音更(おとふけ)川をせき止めてつくられた人造湖の糠平湖岸の西方約500メートルにある。泉質は塩化物泉スキー場や、ひがし大雪(たいせつ)博物館があり、冬はスキースケート、夏はハイキング登山、釣りが楽しめる。国道273号に沿い、JR根室本線帯広駅からのバスの便があり、約1時間30分を要する。

[進藤賢一]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「糠平温泉」の意味・わかりやすい解説

糠平温泉
ぬかびらおんせん

北海道中央部,上士幌 (かみしほろ) 町の十勝川支流音更 (おとふけ) 川上流部にある温泉。泉質は単純泉。泉温 50℃前後。かつては付近農民だけが湯治場として利用していたが,1956年糠平ダム完成により糠平湖ができ,観光地として発展。国道 273号線に沿い,JR根室本線帯広駅からバスの便がある。大雪山国立公園に属する。

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