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糸荷廻船(糸荷回船) いとにかいせん

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世界大百科事典 第2版の解説

いとにかいせん【糸荷廻船(糸荷回船)】

近世,大坂または堺の船で,外国から長崎に輸入された糸荷(生糸)などを上方に運ぶことを幕府から許された特権的な船。このうち堺の糸荷廻船には堺船という別称があり,船の所有者は堺商人に限られ,船には〈御用〉の船印か鎗を立て,二紺三白の幕を張って特権船であることを示し,その船頭には帯刀が許された。なお,輸入生糸などの急送を必要とする場合,堺宿老の許可を得て,他船を調達して運送する例外が認められたが,この船を仮船といった。

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