糸蒲寺跡(読み)いとかまじあと

日本歴史地名大系 「糸蒲寺跡」の解説

糸蒲寺跡
いとかまじあと

[現在地名]中城村津覇

津覇つは集落の背後(西方)にある丘陵地、糸蒲いとかま原にあった寺院。「琉球国由来記」によれば寺院の名前・創建年代は不明だが、住持は補陀落坊主、本尊は不動明王で、宗旨真言宗であろうとし、旧階(寺院の階段の一部)が今も残るとある。同書は古老の言伝えとして次のような話を記す。この寺の坊主が知人のユキヤ巫(ヨキヤノロ)の家に立寄りお茶を飲んだとき、薄い着物で遊んでいた八歳になるノロの娘を母が外に出した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android